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追う!マイ・カナガワ
エスカレーターなぜ歩く?(上)片側空けの背景を探ってみた

社会 | 神奈川新聞 | 2021年5月10日(月) 05:00

 「エスカレーターはどうしていつまでたっても片側空けのままなのでしょうか」。「エスカレーターの2列乗りが叫ばれているのに浸透していません」─。こうした疑問の声が「追う! マイ・カナガワ」取材班に相次ぎ寄せられている。

 記者もエスカレーターに乗る際は無意識に左側に立ち、急いでいる際には駆け上がってしまう一人…。なぜ習慣づいてしまったのか、自省を込めて背景を探った。(岩﨑 千晶)


国内では好況時に始まった

左側に人が集中するエスカレーター=4月下旬、川崎市内

 そもそも片側空けの起源はいつだろう。

 エスカレーター文化に詳しく、約15年間研究しているという江戸川大名誉教授の斗鬼(とき)正一さん(70)=鎌倉市出身=によると、国内で初めて呼び掛けられたのは高度成長期の1967年ごろ。大阪の阪急梅田駅で「急ぐ人のために右に立とう」と呼び掛けられた。東京ではバブル期の89年ごろ、海外の「マナー」として横須賀線新橋駅などで始まり、浸透していったという。

 ただ近年は、これを是正しようとする動きが各方面で起きている。背景にあるのは「危険性」だ。

 記者もショッピングモールで、エスカレーターの左側に人が集中して降り口周辺に人の滞留が生じ、降りられなくなりそうになったことが幾度もある…。

片一方にしか立てぬ人もいる

 
 

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