特殊詐欺の実態 “飛び”の男たち
現金持ち逃げの手口 驚くほど細かく具体的な注意点
社会 | 神奈川新聞 | 2022年9月4日(日) 17:00
2022年上半期(1~6月)は、8年ぶりに特殊詐欺の被害額が増加に転じた。増長する詐欺の被害は一層深刻化し、さらに複雑、巧妙化している。連載「特殊詐欺の実態」の第3弾では、その中でもとりわけ特殊な犯行手口である“飛び”の実態に迫る。
(詐欺グループ関係者や訴訟関係者、捜査関係者への取材のほか、被告や共犯者、証人による公判廷供述、訴訟関係資料を基に構成しています)
“飛び”の手口を、捜査関係者はこう説明する。
トクサギの犯罪グループは、大きく分けて二つの実動部隊に分けられる。
一つは、欺(だま)しの電話をかける「かけ子」グループ。もう一つが、かけ子によって欺された人のところへ行き、現金やカードを受け取る「受け子」と、そのカードを使って現金を引き出す「出し子」のグループだ。
【下図:“飛び”とは? 特殊詐欺の構図を一目で】