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神奈川大の実践(8)まちづくり、地域への愛着を醸成

PR | 神奈川新聞 | 2022年9月28日(水) 05:00

 今、公園や道路など公共空間をまちづくりにどう活用するか、各地で模索が続いている。京急線八丁畷駅前の民間空地でも、京浜急行電鉄(横浜市西区)と神奈川大学、川崎市が連携し可能性を探っている。上野正也准教授(建築学部建築学科)は「建物ありきではなく、まちをどう育てるかを地域と学生が共に考える取り組み。仮説を立てアクションを重ねるタクティカル・アーバニズム(小さな実践から長期的な変化、運動につなげる方法論)を取り入れている」と説明する。

八丁畷駅前の民間空地で行われたチョークアートイベント。親子や家族をターゲットに、市内チョーク製造会社の協力を得て実施した=川崎市川崎区

地元らしさ目指し対話

 これまで山家京子教授(同科)と上野准教授は連携する2者と複数のイベントを実施。学生と共に、来場した地域住民にニーズ調査を行ってきた。学生の一人は地元の顔役と2時間対話するなど、それぞれが持つまちへの思いを肌で感じる機会になった。「地域の人と関わり、ダイレクトに話を聞けるのは非日常の経験。イベントや人をつなぐことも大切だが、建築が地域にどう関わるか、考えるきっかけにしてほしい」と山家教授。今後は同空地に仮設の構造物などを配置し、社会実験を新たなステージへ進める予定だ。

 山家教授の研究室は、自治体と連携した研究を複数進めている。今春から鎌倉・小町通りをフィールドに活動するチームは7月、景観の特徴や魅力を考える意見交換会を商店会と行った。ある学生は「食べ歩きなど若い人のニーズに寄り添った店舗が増えているが、鎌倉のブランド維持を考える商店会の方は別の視点を持っている」と話す。学生が楽しいと感じる通りの雑多感と落ち着いた古都のイメージ。その乖離(かいり)を認識した上でどんな「鎌倉らしさ」を目指すか、学生と地元の試行錯誤は今後も続く。

建築学の役割とは

 SDGsの目標11は「住み続けられるまちづくりを」だが、都市計画では以前からサステナブル(持続可能)がキーワードだと山家教授は言う。「ハコモノを造って終わりではなく、人々の生活を見据えた『場のあり方』を考えることが建築に求められている。地域への愛着を生み出すような場を考えることがテーマ」。家族形態や年齢など暮らす人の属性、建物の新旧といった構成要素が多様だと、まちはより持続可能になると山家教授は言う。今年4月、工学部建築学科は建築学部になり、山家教授、上野准教授の研究室を含む「まち再生コース」は文系科目のみでも受験可能になった。今後“より多様な”学生が加わることで、まちへのアプローチに変化が生まれるかもしれない。(椿 真理)

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