サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会日本代表でJ1川崎フロンターレのMF中村憲剛(40)が1日、今季限りで現役を引退すると発表した。中村はこの日、すっきりした表情で決断の理由を語った。

―体格的にも恵まれない中、大事にしてきたことは。
「今もそうだが、線の細い人間。小さい頃もそう。そこで大事にしていたのは技術。止めて蹴る、相手にぶつからないところは、ずっと小学校の頃からベースにやってきた。自分の持ち味を発揮するために、武器の部分をどれだけ磨けるか、ずっとやってきた。それが今でも生きているので、僕自身も育成のところで伝えたい。でもそれだけではダメ。見るもの、メンタルも大事。負けず嫌いなところも武器として持ってきた。選手でなくなった後も、伝えていきたい」
―まだやれると思うが。
憲剛一問一答(3)タイトル落とし続けた十何年は「執念」
最優秀選手賞のトロフィーを手に笑顔を見せる=2016年12月、横浜アリーナ [写真番号:397963]
リーグ2連覇を達成し、チームメートと喜ぶ=2018年11月、ヤンマー [写真番号:397964]